「1回読んだ」その本、実はまだ何も知らないのかもしれません

「本を読み終えた」のに、数週間後には内容をほとんど思い出せない――そんな経験、ありませんか?

実はそれ、あなたの記憶力のせいではありません。人間の脳には「すでに知っていることしか認識できない」という、少し厄介な性質があるからです。

特にビジネス書や自己啓発書は要注意です。「目標設定」「習慣化」といった見慣れた言葉が並ぶだけで、脳は「知ってる内容だ」と早合点し、本当は読み飛ばしているだけなのに「理解した」と錯覚してしまいます。これは心理学でいう確証バイアスそのもの。1回の通読は、実は「新しい発見」ではなく「知っていることの再確認」で終わっている可能性が高いのです。

では、どうすればその本を本当の意味で「自分のもの」にできるのか。

答えは、繰り返し読むことにあります。ただし、ただ闇雲に読み返すのではありません。1回目、2回目、3回目、4回目――それぞれの読書には、脳の中でまったく異なる働きが起きています。ある回では「地図」が作られ、ある回では「見えていなかった細部」が浮かび上がり、そしてある回では「自分の勝手な思い込み」というノイズが消えていく。

最終的にたどり着くのは、その本があなたの「思考のOS」そのものになる、という不思議な感覚です。

あなたの本棚にも、「読んだはずなのに、内容をほとんど覚えていない一冊」がきっとあるはずです。その本の中には、まだあなたが出会っていない景色が眠っているかもしれません。

「1回読んだ」その本、実はまだ何も知らないのかもしれません

◎ オンラインサロンで一緒に学び、高め合いましょう!
https://kamijou.net/onlinesalon/


上城 孝嗣web master

投稿者プロフィール

好奇心旺盛なワクワク人間です!
人を驚かせたり、喜んでもらえる事をするのが好きです。

この著者の最新の記事

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 1990年、シネイド・オコナーの「Nothing Compares 2 U」が世界を席巻しました。圧…
  2. 「事実」って、本当に存在するのでしょうか。 ニュースを見て「事実を知った」つもりになる。SNS…
  3. 道を歩いていたら、なぜか同じ数字ばかり目に入る。ずっと会っていなかった人と、思い出したその日のうちに…
  4. 朝、目が覚めた瞬間から「頑張らなきゃ」というスイッチを押していないでしょうか。歯を食いしばって努力を…
  5. 1969年、サンフランシスコ海軍通信局。トップシークレットの権限を持つ若き通信兵ダン・ウィリスは、ア…

おすすめ情報

  1. 【衝撃の真実】日本は「二度目の敗戦」を迎えていた――石原慎太郎が暴いた「見えない金融戦争」の正体

    今の日本を覆う重苦しい閉塞感。 「この国はもうダメだ」という声が日常的に聞こえる一方で、客観的な数…
  2. 「安逸を望まない」と言い切った男は、なぜ安定した官職を自ら手放したのか

    大阪が「もう終わった街」だと言われていた時代がありました。 江戸時代には「天下の台所」として栄…
  3. 「その世界、本当にリアルですか?」——キアヌ・リーブスが遺した“気づき”へのラブレター

    「目を覚ませよ、サムライ」。 ゲームのワンフレーズだったはずのこの言葉が、なぜか妙に心に引っか…

アーカイブ

ページ上部へ戻る