脳埋込みAIチップ「Link」発表。イーロン・マスクのNeuralink(ニューラリンク)自動手術ロボットV2のプロトタイプも公開!

 

今回は、人とAIを融合するというニューラリンクの発表について取り上げようと思います。

イーロン・マスク氏の動向については何度か取り上げていますが、彼が経営する会社のうちの一つ、脳とマシンをつなぐインターフェース技術を開発しているNeuralink(ニューラリンク)が、いよいよ動くデバイスを発表という事で注目を集めました。

脳とコンピューターを直接つなぐなんて、SFか漫画の世界そのものですが、この分野の研究は近年急ピッチで進んでいて、決してフィクションの世界ではないのです。

 

イーロン・マスク氏は日本時間の8月29日午前に、これまでの成果を発表するライブイベントを実施しました。

このイベントでは人とAIを融合するというマスク氏の構想を実現するための第一歩となる、自動手術ロボット「V2」のプロトタイプが公開されました。

また、脳に1024本もの電極を接続して使う「頭のFitbit」こと「Link 0.9」AIチップのデモも行われました。

Linkチップは、手術用に頭蓋骨に開けられた穴をフタをするように収まり、患者の体温、血圧、運動状況を監視し、例えば、差し迫った心臓発作や脳卒中についての早期警告を提供するとのこと。

データは最大10mの距離をMbps(メガビーピーエス)単位でワイヤレス通信可能なため、頭から伸びるケーブルをどこかの機械に繋いでおく必要はありません。

電源も内蔵のバッテリーで丸1日は動作し、ワイヤレス充電が可能です。

また、デバイスは永久的なものではなく、不要になれば取り外したり、新しいハードウェアへのアップグレードも可能になっています。

 

2017年にマスク氏が発表したNeuralinkは、「超広帯域脳マシンインターフェース」を使って「人類とコンピューターを接続する」とされています。

人間の脳とコンピューターを、脳に埋め込むチップで繋ぎます。

マスク氏が描く完成形は、装着した人の思考で義肢などを操作できるようになるのは当然の事、体に直接つながっていない機器を念力で動かせたり、他人の脳に思考を直接送信したり、認知能力を拡張して知性や記憶力を高めたりといった、超能力者のような感じとなります。

7月には、マスク氏が「サルは脳でコンピューターを制御できた」とメディアに語っています。

いつかこうしたデバイスにその人の記憶を保存したり、呼び出したりすることが可能になり、さらにはSF映画のように、その人の意識を別の身体にダウンロードすることもできるとまで主張しています。

 

脳に電極をつないでインターフェースを作ること自体は、Neuralinkが設立される以前から他の研究でも行われてきました。

2016年には、手を切断した人が脳インプラント経由で義手の指を動かすことに成功しています。

しかし、Linkチップのような柔軟なワイヤーを電極として利用可能にしたことは、脳へのダメージをより少なくするために重要なことです。

また、体内は金属にとっては腐食性の環境で、微細なものほどその劣化も早まりますが、研究者の一人は質疑応答で、デバイスが数十年単位で機能を持続できるようにすることが主な課題のひとつだと述べました。

マスク氏は、脳とAIを繋ぐことで記憶喪失や脳卒中、様々な依存症に至るまで、神経学的問題の解決に役立つとしました。

その一方で、最初に記したように心臓発作などの発生を警告するなど、継続的な健康状態の監視にも使えると述べています。

そして、Linkチップのインプラントが安全かつ機能することを確認するための最初の臨床試験を、重度の脊髄損傷の患者を対象として行う予定だとしました。

そして、Neuralinkが実現しようとする最も重要なこととして、マスク氏は「人の脳とAIを融合すること」だと述べ「地球全体の人々の意志を結集してコントロールできるような世界が到来すること、それが、明らかに我々の望む未来だと思う」としました。

マスク氏にとってのNeuralinkは、AIによる世界の終わりを回避する手段であり、人間のちっぽけな脳にAIの力をくっつけて増強することで、人間が進化したテクノロジーに追いつけるだろうという考え方です。

これはマスク氏が警告してきた、人間よりもはるかに知能が高くなったAIに人類が破滅させられないようにするための構想と言えるかも知れません。

マスク氏はこのデバイスが一般に使えるようになる時には、かなり高額になると語っています。

それでも数千ドル程度に収まるようにしたいと考えているそうで「レーシック手術のように手軽に受けられるべきだ」と語っています。

その時が来たら人間の能力はどれぐらい向上するのでしょうか?

この技術が悪い人間に使われ、困った世の中にならない事を祈ります!

 

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