【あなたの足元に「命の砦」が眠っている】福岡発、45トンの見えないタンクが世界を変えている理由

蛇口をひねれば水が出る。そんな当たり前の日常が、実はとても繊細なバランスの上に成り立っているとしたら――。

福岡市植物園の何気ない芝生広場。その地下には、45トンもの水を蓄える巨大な装置が静かに眠っています。名付けて「雨水地下ためトット」。福岡市の建設会社と九州大学が生み出したこの技術の正体は、砕いた石と、そこにすみつく無数の微生物でした。化学薬品に頼らず、自然の力だけで水道水並みの透明度を実現するその仕組みは、驚くほどシンプルです。

しかもこの技術、専門家がいなくても現地の住民の手で作れてしまう「民主的な技術」だといいます。自分たちで作ったという実感が、その後の愛着とメンテナンスへの責任感を生む——。この発想こそが、この技術が世界に広がった本当の理由なのかもしれません。

すでにラオス、ベトナム、ケニアの難民キャンプ、ネパール、ミャンマーなど、世界6カ国20箇所以上で人々の命を支えているこの技術。では、「水に恵まれた国」と言われる日本にとって、このタンクは本当に無関係な話なのでしょうか。

異常気象による少雨、巨大地震による断水リスク。私たちが享受している豊かさの裏側には、実は誰も気づいていないだけの脆さが潜んでいます。

もし明日、水道が使えなくなったら。その問いに、あなたはどう答えますか?

地面の下に埋め込まれた45トンの水と、そこにこめられた知恵の物語を、続きでじっくりお届けします。

【あなたの足元に「命の砦」が眠っている】福岡発、45トンの見えないタンクが世界を変えている理由

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上城 孝嗣web master

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