笑われても、負けない。——「愚直」が最強の武器だった男の話

「人から迂愚(うぐ)と嘲られようとも、愚物と笑われようとも、正直にして誠の道を踏み違えるな」
「空気を読む」「うまく立ち回る」「損をしない選択をする」
現代を生きる私たちが日々磨いている処世術です。でも、ふと立ち止まって自分に問いかけてみてください。「自分はいま、本当に大切なものを守るために生きているか?」と。

今から120年以上前、日本が文字通り「滅亡か存続か」の瀬戸際に立たされた瞬間がありました。世界最強クラスのロシア・バルチック艦隊38隻が、疲弊しきった日本へと迫ってくる。国内には「もう終わりだ」という空気が漂い、講和を求める声が上がり始めていたその時——一人の男が、誰もが「無謀だ」と思うような決断を下しました。

その男の名は、東郷平八郎。
彼がとった戦術「東郷ターン」は、敵艦隊の目前で自らの艦隊を大きく旋回させるという、常識外れの一手でした。転回中は無防備になり、敵の砲火を一身に受けるリスクがある。それでも東郷は動じませんでした。結果、戦艦6隻を含む19隻を撃沈するという、世界海戦史上もっとも一方的な大勝利を収めたのです。

しかし、東郷の「すごさ」は戦場での胆力だけではありません。
イギリスで国際法を学んだ知性、敵将の病床を自ら訪れた武士道の礼節、そして「皇国の興廃この一戦にあり」という言葉で全軍の心を一つにしたリーダーシップ——その人格の厚みが、世界に「東洋のネルソン」と称えられた真の理由でした。

そして彼の座右の銘が、この一言です。
「愚直と笑わるるとも、終局の勝利は必ず誠実な者に帰すべし」

要領よく生きることが「賢さ」とされる今の時代に、この言葉はどんな意味を持つのか。東郷の生き様が現代人に突きつける問いと、その答えを——本編で、じっくりお伝えします。

笑われても、負けない。——「愚直」が最強の武器だった男の話

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上城 孝嗣web master

投稿者プロフィール

好奇心旺盛なワクワク人間です!
人を驚かせたり、喜んでもらえる事をするのが好きです。

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