今回はマヤ歴が示す「世界の終わり」について話します。
2012年にマヤ歴の解釈をめぐっていろんな情報が飛び交い、2012年12月21日に世界が終わるとネット上でにぎわっていました。
しかし何も起こらず「ノストラダムスの大予言」と同じように忘れ去られようとしていました。
それが今になって見直され、マヤ暦をグレゴリオ暦に変換する際に「計算間違い」があったとし、予言された終わりの日は2012年12月21日ではなかったという発言が問題となっています。
マヤ暦には8年のズレ
この新説の出どころは、パオロ・タガロギンという科学者による次のようなツイートです。
ユリウス暦に従うなら、今は2012年にあたる。
それをグレゴリオ歴に換算すると、年に11日短くなる。
グレゴリオ暦1752年から2020年の269年だと、2948日の計算だ。
「2948日 ÷ 365日 = 8年だ」
8年という暦のズレは、マヤ暦(正式には「長期歴」)にも当てはまるとのことで、それを考慮して計算すると、2020年6月21日こそが本当の「終わりの日」であるというのです。
ローマ教皇グレゴリウス13世によってユリウス暦からグレゴリオ暦に改暦されたのは1582年。
それ以降もユリウス暦は利用されていたのですが、1752年にイギリスがグレゴリオ暦を採用したときに、改暦によるズレは調整されています。
2012年人類滅亡説
マヤ暦が2012年12月21日に世界が滅亡することを予言しているという説は、1957年にマヤ学者で天文学者のモード・ウースター・メイクムソンによって初めて言及されました。
「13バクトゥン(187万2000日)の大周期の完了は、マヤ文明にとってきわめて重要なものだったろう。」
この話は、1966年にマヤ考古学者マイケル・D・コウが次のように述べたことで、さらに大きく発展します。
「13番目の最後の日に、世界の堕落した人々とあらゆる創造物をハルマゲドンが襲う。
そして(中略)我々の現在の宇宙は滅亡し(中略)長期暦の大循環は完了する。」
古代文明「マヤ」
紀元前3000年頃から16世紀末にスペイン人の侵攻により滅ぼされるまで、長きに渡って独自の文化を継承してきたマヤ文明。
メキシコ南東部やグアテマラ一帯を中心に栄華を誇ったこの古代文明は、現代にも通用するほど高度な技術や天文学的知識を有していたことが分かっていて、そこに宇宙人との関連を疑う声も多く存在します。
人類の滅亡を予言しているとされるマヤ暦は現代人の強い関心を招いてきました。
マヤ文明で用いられていた長期の暦を表す長期暦が2012年の年末頃で区切られていることで、その後の時代が断絶、つまり人類が滅亡すると指摘されてきたのです。
しかし、パオロ氏により計算間違いが指摘され、世の中が不安定なタイミングとの一致感によって世界で受け入れられようとしています。
2020年世界滅亡説
4日後の6月21日が世界の滅亡の日だとして、サワニのパンデミック、バッタの大量発生、世界的なデモと暴動の広まり、中国と世界各国との緊張関係など、今年に入ってから滅亡の理由になりそうな事象が多発しているのはご存知の通りです。
2020年が滅亡の年であるという視点で今の世界を見てみると、恐ろしい未来が待っていることが違和感なく想像できます。
今後一体どんな「滅亡のシナリオ」が待っているのでしょうか?
世界が再生を始めるという解釈
もう残り少ないこの状況で絶望的な解釈だけでは終わりたくありませんので、違った解釈もご紹介しておきます。
マヤ文明の専門家によると、マヤ暦の終わりとは1つのサイクルの終わりに過ぎず、すぐに新たなサイクルに入っただけなのだと言います。
毎日深夜0時に一日がリセットされ、次の日に入るようなものだとのこと。
そして、マヤ暦に起きるこのカレンダーのリセットは「再生」や「新たな始まり」を意味するといいます。
という事は、6月21日を境に世界が再生を始めるという解釈も可能なのです。
いずれにしても答えは数日後にでます!
あなたは、マヤ歴についてどう思いますか?
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