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コロンブスの像がデモ隊に倒される!「先住民の虐殺者」真の歴史があらわになる時!
- 2020/6/12
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今回は、アメリカ大陸を発見したヒーロー的な扱いをされてきたコロンブスの真の姿について話します。
テーマを決めた理由は、昨日のニュースで「中西部ミネソタ州で黒人男性が白人警官から暴行を受け死亡した事件に抗議するデモ隊によってバージニア州の州都リッチモンドの公園に立つ探検家、クリストファー・コロンブスの像が倒され、近くの池に投げ込まれた。」
と報じていたのを見ての事です。
今世界では、これまで嘘で塗り固められてきた歴史から真実があぶり出されようとしています。
コロンブスは世界の偉人伝にも当然のように登場し、幼いころから偉い人だと刷り込まれてきました。
しかし、数年前から15世紀に米大陸に到達したコロンブスを「先住民の虐殺者」とする見方が出ていました。
これが今回の暴行死事件を機に、現在の人権基準に照らして批判が強まった可能性があると見られています。
関連して、バージニア州のノーサム知事が、リッチモンド中心部にある南北戦争時の南軍司令官、リー将軍の像を撤去すると発表しています。
南軍が奴隷制度存続を主張したため、南軍兵士の像は黒人差別や奴隷制度容認の象徴とみなされ、暴行死事件で撤去を求める動きが再燃し、リー将軍像には落書きなどが相次いでいました。
韓国の人達は気づかずに過ごしていますが、韓国が、伊藤博文を暗殺した安重根の像を設置しているのと同じです。
殺人犯を崇めるという民度の低さをさらけ出すようなものです。
この像は、中国から贈られたもので、韓国メディアによれば製作は習近平国家主席の指示によるものだという事です。
このような次元の低い話は無視するとして、話を戻します。
残忍な虐殺者・コロンブス
コロンブスといえば、日本でも「新大陸を発見」した偉人として世界史でかならず習います。
日本人からすると当たり前のこととして知っているかどうかだけのものです。
しかし、アメリカの歴史はコロンブスによって劇的に変えられてしまいました。
この史実を「功績」「名誉」とするのは侵略した側であるヨーロッパ系の子孫で、侵略された側の先住民と、奴隷として連行されたアフリカ人の子孫はコロンブスを「残忍な虐殺者」と捉えているのです。
コロンブスは1492年当時、盛大な国力を誇ったスペインの支援によってインドを目指して出航。
同年の秋、インドではなくカリブ海のサンサルバドル島(ハバナ)にたどり着き、続いてフアナ島(キューバ)、エスパニョーラ島(ハイチ/ドミニカ共和国)にも上陸。
以後1502年までに計4回、ヨーロッパ~カリブ海(西インド諸島)の航海を繰り返しました。
当時のヨーロッパ人が欲していたスパイスと金が採れることから、西インド諸島は次々と欧州の植民地とされたのです。
つまり、侵略と搾取を繰り返していました。
どの島にも先住民が暮らしていて、平和的かつ友好的で物を所有する概念も薄かったとされます。
それを見たコロンブスは、サンサルバドル島に到着した初日の日誌に「優れた奴隷になるだろう」と記しています。
また、キリスト教の布教も容易におこなえると考えていたようです。
コロンブスは先住民を奴隷化し、過酷な労働を課しましたが、先住民の中には奴隷になることを拒む者たちがいました。
すると、コロンブスとその配下は非常に残忍な方法で先住民を大量虐殺し、見せしめとして切り刻んだ身体のパーツを屋外で晒すことすらあったといいます。
また、当時のカリブ海には存在しなかった伝染病をヨーロッパから持ち込んで蔓延させ、その結果、島々の先住民はコロンブスの到着から
約60年後にほぼ全滅してしまうという事まで起きています。
コロンブスの勘違い
コロンブスは主にカリブ海の島々に通い、南米(ヴェネズエラ)、中米(ホンジュラスなど)には上陸しているのですが、北米大陸には一度も足を踏み入れたことはないのです。
コロンブスは自分がたどり着いたカリブ海の島々を「インド」と信じていたので、先住民をインディオ/インディアン(インド人)と呼びました。
これが元となって、先住民全般をインディアン(現在、米国ではネイティヴ・アメリカン)と呼ぶようになったのです。
コロンブスは西インド諸島での残忍な行為と統治能力の欠如によりスペインで裁判にかけられましたが、有罪を逃れています。
その数年後の1506年、スペインで死去。
その後もヨーロッパ人のアメリカ大陸への侵略は続き、南米、北米にも及びました。
いずれにせよ、どの島々にも、大陸にもすでに先住民が暮らしていて、コロンブスが「発見」したわけではありません。
また、コロンブスはアメリカスにやってきた「最初のヨーロッパ人」でもないのです。
11世紀にヴァイキングのレイフ・エリクソンが訪れていることが定説となっています。
先住民への残虐な行為からコロンブスの英雄視を止めようという声は何年も前からあり、各地の行政首長が銅像撤去の検討を発表していたのですが、ニューヨークで多数を占めるイタリア系の市民によって守り続けてこられました。
自由で、リベラルな国であると主張するアメリカ合衆国ですが、実は暗く重い過去を背負っているのです。
現在の繁栄は “光と陰” の光の部分で、真の歴史のほとんどが陰だとされています。
コロンブスが行った行為を人道的にどうだったかという、事実に基づいた判断ができるようになって初めて人種差別がなくなっていくものだと思います。
我が国に対して、原爆投下をしたのは正しい判断だと主張する人たちと同様、一日も早く、同じ人間として虐殺という行為は正しかったのかどうかを考えてほしいと思います。
あなたは、コロンブスについてどう思いますか?
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