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「はやぶさ2」いよいよ地球帰還!小惑星「りゅうぐう」の試料がオーストラリアに落下予定!
- 2020/7/17
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今回はJAXAが2014年12月に打ち上げた小惑星探査機「はやぶさ2」について話します。
地球はどのようにして命を育む星になり、我々人類が生きているのか?
はやぶさ2が採取した小惑星リュウグウの物質を詳しく調べることで、この根源的な謎を解くヒントが得られると期待されています。
46億年前の太陽系誕生直後、地球などの惑星は多数の天体が衝突した際のエネルギーで高温になり、地表が溶け、原始の状態は失われました。
しかし、惑星になり損ねた小惑星は溶けておらず、太陽系初期の物質状態のままだとされています。
初代「はやぶさ」が探査した小惑星イトカワは、岩石だけでできているのですが、リュウグウは有機物や水を含むタイプ。
生命の材料であるアミノ酸などの有機物は、太古の地球に小惑星や隕石が落下して届いたとの仮説が有力です。
リュウグウの物質に含まれる有機物を調べれば、その検証につながると思われます。
アミノ酸は原子の構成が同じでも、右手と左手のように、分子の立体構造が鏡に映したような違いがあり、生物をつくるアミノ酸は、大半が「左手型」です。
小惑星にあるアミノ酸も同じ左手型が多ければ、生命誕生の材料が宇宙から運ばれた可能性が高まります。
地球の海水も一部は小惑星などによって運ばれたとみられていて、水の分子をつくる酸素や水素の同位体比が地球と小惑星で一致すれば、同じルーツを持つことの状況証拠になります。
はやぶさ2は現在、地球から9200万キロの位置を秒速23.9キロで航行中。
JAXAが明らかにした計画では、加速用のイオンエンジン(電気推進エンジン)を8月中旬ごろまで連続運転した後、9月中旬に軌道修正を実施。
10月からは「最終誘導フェーズ」に入り、別のエンジンを使った軌道修正や微調整を4回行って地球に近づいてきます。
続いてカプセルをオーストラリア南部のウーメラ砂漠に向けて分離する予定です。
カプセルは大気圏に突入後、カプセルを熱から守る「ヒートシールド」を外してパラシュートを開き、発信器を作動しながら着地。
これを地上のアンテナや航空機などを使って発見し、回収して100時間ほどで日本に持ち帰ることになります。
JAXAは、オーストラリア側にカプセルの着陸許可を申請中で、回収作業は同国国防省や米航空宇宙局(NASA)の支援を受けることになっています。
はやぶさ2は、カプセル分離後に地球から離れる軌道変更を行い、残りの燃料を使ってさらに別の天体に向かう見込みです。
2010年に帰還した初代「はやぶさ」にも同じ計画があったものの、トラブルが相次いだことを受け、さらなる航行を断念することになりました。
「はやぶさ」はカプセルと同時に大気圏に突入し、ウーメラ砂漠付近の上空で燃え尽き、その後、カプセルは砂漠で回収されました。
はやぶさ2は、2014年12月に地球を出発し、2018年6月から昨年11月までりゅうぐうに滞在。
2度の着地で、地表と地下の試料を採取できたとみられています。
往復の航行実績は、49億2000万キロに達し、残すところあと3億2000万キロとなりました。
それにしても、打ち上げてからもう6年が経とうとしているんですね!
人類誕生の秘密が解き明かされるのか楽しみです!
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